空き家は防犯対策が必要!狙われやすい家の特徴や対策方法について解説
- この記事のハイライト
- ●放置された空き家は盗難や不法占拠、放火といった犯罪のターゲットにされやすい
- ●窓が多い空き家や角地にある空き家などはより入念な防犯対策が必要である
- ●犯罪に巻き込まれないようにするには管理された空き家であることを示すことが大切
空き家を所有している方には建物を適切に管理する義務があり、なかでも防犯対策が重要です。
防犯対策が不十分な場合、空き家は泥棒や不法侵入者に狙われやすくなり、思わぬトラブルを引き起こす可能性があります。
空き家が狙われやすい理由やその特徴を理解し、適切な対策を講じることが大切です。
そこで今回は、空き家の防犯対策に関する基本的な知識と効果的な対策方法について解説します。
空き家の防犯対策をしていない場合の危険性について
近年、日本では高齢化や核家族化の影響により、空き家の数が年々増加し、深刻な社会問題となっています。
「相続した実家が空き家になっているが、遠方のため頻繁に見に行けない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
適切な管理がされていない空き家は、不審者に狙われやすく、さまざまな犯罪の温床となる恐れがあります。
たとえ所有者が遠方に住んでいたとしても、空き家でトラブルが起きれば責任を問われる可能性があるため注意が必要です。
はじめに、空き家の防犯対策をしないとどのような危険性があるのかについて解説します。
防犯対策を怠った際の危険性①盗難にあう
思い入れのある家財や、いずれ使おうと保管していた物を空き家に保管しておく方は少なくありません。
しかし、家具や家電を空き家にそのまま残していると、盗難に遭うリスクがあります。
空き家では盗難がいつ発生したか特定しづらく、被害届を出しても解決に至らないケースがほとんどです。
「現金や貴重品は置いていないから大丈夫」と油断せず、防犯意識を持つことが重要です。
防犯対策を怠った際の危険性②不法占拠される
人の出入りがない空き家は、不審者にとって滞在しやすい環境であり、不法占拠の対象になりやすい傾向があります。
気付かないうちに侵入され、住みつかれてしまうリスクも否定できません。
不法占拠が続くと、生ゴミや生活ごみの放置による悪臭や衛生環境の悪化にもつながります。
さらに、所有者が訪れた際に不審者と鉢合わせするなど、身の危険が伴うケースもあるため注意が必要です。
防犯対策を怠った際の危険性③不法投棄される
管理が行き届いていない空き家は、「ゴミを捨てても大丈夫」と思われやすく、不法投棄の対象になりがちです。
敷地内にゴミが放置されていると、次第にポイ捨てが増えていき、状況が悪化してしまいます。
ソファや家電などの大型ゴミが捨てられると、自分で処分するにも時間や費用がかかるため早めの対処が重要です。
防犯対策を怠った際の危険性④放火のターゲットになる
放火は、空き家で起こりうる中でも特に深刻な被害につながる犯罪です。
とくに人目につきにくく、防犯対策が不十分な空き家は放火犯に狙われやすい傾向があります。
敷地内に放置されたゴミなどが火のつけやすい状況をつくり、放火を誘発したり、被害を拡大させたりする恐れもあります。
一度火災が発生すると空き家そのものが焼失するだけでなく、近隣の住宅や住民にも被害が及ぶ危険があるため十分な注意が必要です。
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防犯対策が必要な空き家とは?不審者に狙われやすい空き家の特徴について
不審者にとって狙いやすい空き家には、共通するいくつかの特徴があります。
もし所有している空き家がこれらの条件に当てはまる場合は、防犯対策を強化する必要があるかもしれません。
ここでは、空き家が犯罪の標的になりやすい理由と注意すべきポイントを解説します。
狙われやすい空き家の特徴①窓が多い
不審者が空き家に侵入する際、もっとも多いのは無施錠のドアや窓からの侵入ですが、それに次いで多いのがガラス窓を割っての侵入です。
防犯対策がされていない窓は、たとえ鍵をかけていても簡単に破られてしまうため、侵入口として狙われやすくなります。
さらに窓の数が多い空き家は、侵入しやすいだけでなく逃走もしやすい構造となっており、不審者にとって都合のよい環境といえるでしょう。
狙われやすい空き家の特徴②人通りが少ない
通行人の目が届きにくい場所にある空き家は、犯罪の標的になりやすい傾向があります。
不審者にとっては目撃されるリスクが低い環境のほうが都合がよく、あえて人通りの少ない場所を選んで侵入するケースも少なくありません。
周囲の目がないことは、犯行時の発見リスクを下げるだけでなく、盗みなどに時間をかけやすい状況を生むことにもつながります。
狙われやすい空き家の特徴③角地に建っている
角地にある空き家は人目につきやすいため、安全だと思われがちです。
しかし道路に面する方向が2つあることで、侵入や逃走のルートを確保しやすく、犯罪者にとっては都合のよい立地ともいえます。
また外から建物全体の様子が見えやすいため、不審者が空き家の状況を観察しやすく、犯行の計画を立てやすい点にも注意が必要です。
狙われやすい空き家の特徴④敷地内が外から見えにくい
角地とは対照的に、塀や樹木などで周囲からの視界が遮られている空き家も不審者に狙われやすい環境です。
一度敷地内に入られてしまうと、建物への侵入に時間がかかっても外から見えにくいため、犯行が発見されにくくなります。
さらに、空き家に不審者が住みついても周囲が気づきにくく、不法占拠のリスクも高まります。
草木が伸び放題になっていたり、道路から奥まった場所に建っていたりする空き家も、同様に人目につきにくいため注意が必要です。
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空き家の防犯対策を強化する3つの方法について
空き家を犯罪から守るためには、適切な防犯対策を講じることが大切です。
最後に、効果的な防犯方法とその具体的な実施方法について解説します。
防犯を強化する方法①防犯カメラを設置する
犯罪を未然に防ぐためには、防犯対策がしっかりと施されていることを示すことが効果的です。
防犯カメラや、動きに反応して点灯するセンサーライトなどを設置することで、不審者への抑止力になります。
防犯カメラの設置には費用がかかりますが、手頃な価格で手に入るダミーの防犯カメラでも十分に効果を発揮します。
防犯を強化する方法②窓の強度を上げる
先述したように、空き家への侵入経路として最も多いのが「窓」です。
とくに築年数が経過した家では、ガラスが薄かったり鍵が簡単にピッキングできたりするため、窓からの侵入が容易になりがちです。
可能であれば、防犯性の高い強化ガラスに窓を交換することをおすすめします。
交換が難しい場合は、防犯フィルムを貼る方法も効果的です。
また、窓の鍵をピッキングしにくいディンプルキーに変更したり補助鍵を追加したりすることで、さらに防犯性を高めることができます。
防犯を強化する方法③空き家を適切に管理する
空き家の手入れが行き届いていると、不審者はターゲットにしづらくなります。
具体的には、「ポストに郵便物をためない」「庭の草刈り」「ゴミを放置しない」などが効果的です。
定期的に訪れられない場合は、管理会社に依頼することも検討しましょう。
管理会社に依頼すれば、所有者に代わって点検や巡回などを行ってくれます。
活用予定のない空き家は売却することも視野に入れる
空き家の防犯対策には、どうしても手間や費用がかかります。
また、住んでいない家は手入れをしていても劣化が進んでいくものです。
将来的に活用する予定がない場合は、早めに売却を検討するのが望ましいといえます。
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まとめ
空き家を所有し続ける場合は、適切な防犯対策が必要です。
犯罪のリスクは所有者だけでなく、近隣住民にも影響を及ぼす可能性があることを認識しておきましょう。
空き家の管理が難しい方や、将来的に活用する予定がない方は、早めに売却を検討することをおすすめします。
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